長野県のなかでも北端に近い場所にある野沢温泉は、冬場になると大小さまざまなスキー場が開設されて、面積をトータルしてみれば全国的に見ても有数の規模となります。野沢温泉村そのものは小さいとはいっても、歴史的に見れば大正時代からずっとスキーヤーたちに愛されてきたエリアであり、また漬け物の野沢菜発祥の地ともいわれるだけに、観光やウィンタースポーツの需要は衰えることを知りません。野沢温泉村へのツアーは東京をはじめとする主要な都市から出発するパッケージが旅行代理店などで販売されていますので、こうした企画を利用すれば移動と宿泊の両方のチケットが格安で手に入るので便利です。特にスキー場については行政が直接運営していた時代もあるほどで、山麓から頂上まで1000メートルほどの標高差を有し、そのなかには初心者向きのなだらかなコースから、上級者向きの難易度が高いコースまで、かなり多様なコースが設定されています。
このように個人の熟達度を問わずに多くの人々が楽しめるところは、野沢温泉ならではということができます。また村の名前にそもそも温泉と入っているとおり、天然の温泉にめぐまれた場所でもあることは特徴的です。現地にはリゾートホテルやコテージ、旅館などがあり、それぞれ露天風呂や内湯の大浴場などを抱えていますので、スキー以外にも湯治のために訪れゆったりすることが可能です。もちろんスポーツが目当ての人にとってみても温泉のある宿は魅力的なものであり、一日ずっとスキーを楽しんだあとに、その疲れを吹き飛ばすようにして浸かることができる良質のお湯は、何物にも代えがたい存在といえます。